netnail’s blog

自分用の備忘録,Linux DebianやRaspbianがメイン

OMORIのサニールートのグッドエンドが刺さりすぎた

Steam dock を購入後,10年ぶりぐらいにゲーム熱再燃した.
OMORIについては名前だけ知っており,2023年のゴールデンウイークにコンサートが開催される情報を見たので,
「チケットと同時にゲームも購入して,プレイ後の達成感冷めやらぬ中コンサート参加しよう」と決意.
翌日チケット争奪戦に敗れるも,ゲームは買っちゃったのでプレイしてみた.
ここからネタバレあり.ぜひ前情報なくクリアしてみてください.

おもしろすぎるぞ,この話.
サニーの中の夢の世界では,仲良し幼馴染だったのに ,
現実世界ではいがみ合ってたり,主人公と同じく周りになじめないバジル君だったり
夢の世界と比べ絶望的な状況,こっからどうグッドエンドになっていくのか?と期待していた.

とりあえず,1回目から救いを求め,俗に言われるグッドエンドを迎えた.
トラウマの詳細やグッドエンドやそれ以外の内容などは「OMORI 考察」で検索かければ詳しく書かれていたので脳内補完していた.
(救いであるグッドエンドでも心労えぐいのにそれ以外の選択は自分ではできない.)

けど,多くのページでは「これグッドエンドか?」と記載されていたが,
自分はまぎれもないグッドエンドと思っているので,自分なりの解釈を書いていく.
駄文や邪推が主なため話半分で閲覧してください.

ゲームの描写としてざっくりまとめると以下.
幼馴染のカンパて買ったバイオリンをサニーが意図的に壊したことにより姉弟喧嘩勃発.
ぷっつんしたサニーはマリ突っぱねる.当たり所が悪く亡くなってしまうマリ.
刺す×しょんぼりで防御無視の確定クリティカルを狙ってた自分が悲しい.
それを目撃してしまうバジル君.
バジル君はサニーに自殺に装うことを提案.
二人はサニー家の庭の木に吊るしてしまう.
結果,幼馴染にはマリが自殺したということになった.
親はサニーが1人でよそおったことになってる.

その日から,サニーとバジル君は幼馴染にマリの死因を騙し続ける業をしょってしまう.
二人は吊るす際にみたマリの姿がトラウマとなり,幻覚として不意に現れる日々.
関係を保つことを望んでいたが,結果は幼馴染の交流もなくなり状況は悪化..
サニー・バジル君の精神は壊滅状態で,本当のことを隠し通すため自殺も視野にいれている.(バッドエンドはするらしい)
グッドエンドではなんやかんやあり,オモリはバジル君を助けるために数年越しに幼馴染に真実を告白.
幼馴染の反応は描かれていないが,サニーとバジルが会った際に告白したことを知り,マリの姿(自責の念・トラウマ)が消える描写は描かれていた.

こっから邪推.
夢の世界ではオモリ(サニー)とバジル君の色調が世界から浮き出ていたので,
他の幼馴染も重要だが,二人の関係性が最も強調して伝えたいと解釈している.

なぜなら世界で二人だけ(あと猫?)が真実を知っているから.
真実のアルバムは猫目線も含まれていると推測.サニーは猫の行動でばれることを恐れ処すことを図るが,パパが持っていき未遂であることを願う.

演奏した時点で「幼馴染には告白するだろうな」と思っていたので,
その後は敢えてプレイさせる必要はなかったのではないかと思ったが,
サニーとバジル君がトラウマを乗り越えたことを強調したい場合は話が変わってくる.

真実のアルバムの回収時自分は「隠蔽すっからトラウマになるんじゃん,自業自得ですわ」とつらい事実を受け入れるの拒否し,
「悪い出来事こそ隠さず即共有,新入社員研修で学びましたわ」と勝手に最善策を決めつけてた.
では,マリが亡くなった時,バジル君が自殺を装うことではなく,真実を伝える方向に向かっていればどうなったか考える.
殺意はないはずだが,バイオリンを壊した事も重なり,多分サニーは誰かと交流を持つ資格がないと判断し,オモリがサニーをのっとり一生の孤独を選ぶだろう.
幼馴染枠からサニーがフェードアウトしたことにより,バジル君も真実を伝えたことが原因と思いフェードアウトしそう.
さすがに悲観的観測かもしれないが.
ただ今生ではアルバムや夢の世界のような仲良しこよしの関係の完全修復はできないのは確実だ.

最悪の事態を避けたいと思ったバジル君はサニー助けるため,自分も業を背負う道に進んだ.自らも修羅を選ぶのは胸熱すぎる.

そしてサニーもバジル君を助けるために,幼馴染との関係を失う覚悟で真実を伝えた.
オモリの「バジル君を助ける」ことはどの世界線(ブラックスペース)でも殺すことだったが,
サニーが苦悩しながら見つけた唯一の道では二人とも生きているのが激熱ポイント.

告白後の反応は描かれてない.というか「よく言ってくれた!これからもいつも通りやろうぜ」はご都合主義すぎる.それこそ夢の世界だ.
個人的には幼馴染は二人を許さず,幼馴染枠からいったん追放だと思う.(時が解決することを願う)
ただこれは元々真実を伝えたとしても二人はフェードアウトしそうだし,同じようなこと.
(むしろサニー・バジルを仮想敵とすることにより3人はより結束する余地すらある)
しかも最終日の夜にはサニーのお墨付きでサニーがいなくても他のコミュニティがあるから生きていける3人だ.きっと大丈夫.

けど,バジル君は違う.
唯一心のよりどころのである祖母が亡くなってしまった今,誰か心のそばにいないといけない.
そんなのサニーしかできない.超熱すぎる.

告白後バジル君とサニーの今後はどうなっていくか考える.
バジル君は今後「今のサニーだったらどうするか」という考え方で間違いを減らして生きていくだろう.
ここでバジル君が思い浮かべるのがオモリの人格ではないのが極熱だと勝手に考えてる
また祖母が亡くなり,親と会えないバジル君もハルバル町を去りそう.
サニーは今後,バジル君が悲しまない為に逃げずに踏ん張りながら生きる道を選ぶと思う.

バジル君の心の中にサニーが,サニーの心の中にバジル君がいるから二人はきっと大丈夫.
さすがに楽観的かもしれないが.

大きな過ちを犯し続け多くを失ってしまった二人だが,
このルートではギリギリで互いのために前向きに生きれる種を植え,芽生えさせた.
今後会うことはないかもしれないが枯れることはないだろう.
この間柄はただの友達や親友ではない,例えるなら腐れ縁?五分の兄弟?しっくりくる言葉がみつからない.
とにかく「悪いことも即真実を共有する」という行動では生まれなかった,一生ものの絆が築かれる瞬間をみられた.

これはまぎれもないグッドエンドだと思う.